プレミアムセミナー -土壌・無肥料栽培・種

6月30日(日)東京都渋谷区

 

下記の寄稿文「見えないたべもの」は、今回、登壇される中塚博子氏から許可を得て掲載させていただいたものです。

私たちを育んでくれるはずの「食」がどんどんおかしくなっていく現代の意識を反映している物語です。

ほんとうに大切なものは何か?について今回のセミナーでは深く掘り下げていきます。

 

 

             

「見えないたべもの」

 

 昔むかし、とある国では、「たべもの」はみんな目に見えませんでした。目に見えることができない?それは信じられない、とみなさんは思うでしょう。私も最初はそう思いました。しかし、これは本当のお話なのです。「目に見えないんじゃ、どこにたべものがあるかわからなじゃないか。それはとっても不便だし、たべることもできないんじゃないか。」そんな声が聞こえてきそうです。   

しかし、昔の人々は、たべものが目に見えなくてもうまく生活していましたし、困ることはありませんでした。それは目にはみえなくても、みんな「感じる」ことができたからです。みんな目にみえなくても自分たちのたべものがどこにあるのか、どんな形をしているのか、どんな匂いなのか、味なのか、手に取るように感じることができました。

 

 しかし、長い月日の経つなかで、人々はたべものをお金で売り買いするようになりました。売り買いをするようになると、人々はよりきれいで甘いたべものを求めるようになりました。誰かが、より多くのたべものが売れるようにと、それまで目に見えなかったたべものに色をつけました。 色をつけたたべものは、珍しさと美しさでまたたくまに売れてしまいました。それからは、よりきれいでおいしそうに見えるようにと、人々が競うように たべものに色をぬり始めるようになりました。誰かがよりきれいに見えるようにと、たべものにニスを塗ったり、また、たべものを色付けするためのさまざまな色の絵具を開発す る仕事もできました。ついには、いろんなにおいや味を調合できる薬品まで開発されました。

いつしか、国中の市場はすべてカラフルに彩られたたべものであふれるようになりま した。どこをみても、昔のような見えないたべものはありません。もう、人々にとって、たべものが目に見えることがあたりまえのこととなっていました。

 

 あるとき、わたしはあるご夫婦の畑で不思議なたべものに出会いました。それは、わたしにとっては大変めずらしいものでした。

老父は言いました。「これは、土や風や雨や虫や光から、すこしずつ、すこしずつもらって、ゆっくりと育 まれたものなのですよ」と。 半信半疑でありましたが、わたしはそれを受け取りました。わたしの目には見えないそれは、確かにある一定の質量をもってそこに存在していました。顔を近づけると甘いにお いがします。わたしは思い切って「それ」にかぶりつきました。口の中にやわらかな甘みと酸味が広がりました。わたしは夢中で食べました。食べ終わる頃には、あたたかく、体の芯からエネルギーが湧き上がるようでした―――。

 

 目に見えないたべもの、それはエネルギーであり、命です。 色とりどりに飾付けられたたべものがあふれる現代で、目には見えない、けれど本当に美しい「たべもの」が少しずつ増え、いつしかみなさまの心が「見えないたべもの」を感じる力を取り戻すことをわたしは願ってやみません。

 

2017年 中塚 博子「種からはじまる家庭菜園」寄稿文より引用

 

 

    

 今回のプレミアムセミナーでは2名の農学博士をお迎えして「土壌」「無肥料栽培」についてじっくり学ぶセミナーです。

また、肝心の「種」にはまだまだ隠された謎が沢山あります。

誰もが作れるようになる究極野菜についてその謎を解いていきます。

 

〈講師プロフィール〉

 

 ⑴ 土壌

田村憲司氏 「生命を育む土壌の世界」 -モノリスが語る土壌の層位-

筑波大学生命環境系教授。筑波大学大学院農学研究科博士後期課程単位取得退学。農学博士。日本ペドロジー学会会長。

専門は、土壌科学、土壌環境化学及び土壌生成分類学。火山灰土壌の生成や植生と土壌との関係について研究してきた。

2001年よりモンゴル国や中国内蒙古自治区における半乾燥地の土壌を対象に研究を進めている。また、2011年3月の福島原発事故による放射性セシウムの土壌汚染などについて研究している。さらに、土壌の環境教育の普及・啓発のため全国で土壌の観察会を開催している。主な著書は『土の絵本』(全5巻)(農文協) 『土の百科事典』(丸善)ほか。

 

 ⑵ 無肥料栽培

中塚博子氏「なぜ無肥料で野菜がとれるの?」 -土壌学からわかった自然栽培のひみつ-

1988年岡山生まれ。農学博士。2016年筑波大学生命環境科学研究科、博士(農学)取得。

博士論文「高収量自然栽培圃場の土壌微細形態学的特徴と土壌品質評価」で6年に渡り、農薬、肥料不使用の研究を行ってきた。2016年から2年間農研機構中央農業研究センターで契約研究員を経たのち、現在は東京農業大学農学部農学科の助教として環境保全型農業の研究活動を中心に、講演会、土壌教育、絵本づくりなど幅広い活動を続けている。

 

 ⑶ 種

 石井吉彦氏「はじめて明かされるタネの真相」 -実践してわかったタネのこと-

 

 名古屋生まれ。種と土と野菜の学校石井ピュアファーム代表。

45年間自然農法に携わりながら誰でも食べられる安心安全な種の重要性と野菜の作り方を広めるために関東から九州へ移住し福岡県福津市で農業研修やセミナーを主催。

米コロラド州ホリスティックカレッジ卒業「認定療養栄養士」資格取得

 

【開催概要】

2019年630日(日)9:45-16:30(開場9:30)

場所:東京都渋谷区渋谷1-1-11 SIビル6F 

渋谷駅 宮益坂方面徒歩5-8分(宮益坂中程ドトールコーヒー先「おにぎり専門店」を左折)

受講費:1名様20,000円 ※無肥料栽培の野菜を使ったお弁当付き

 (ペアでのお申込み、又は、スペシャルシードマイスターは1名様19,000円)

 

※クレジット決済(JCBカードは不可)、または、ゆうちょ銀行振込確定でお申込み完了となります。振込の方は振込手数料はご負担ください。

※お申込み後のキャンセルは承っておりません。

 

◆お申込みいただいた方は石井ピュアファームのメルマガ会員登録(無料)させていただきます。ご了承ください。

 

【お申込み】

 

プレミアムセミナー(1名様)

¥20,000

プレミアムセミナー(2名様)

¥38,000

スペシャルシードマイスター卒業生(1名様)

※「第何期卒業」をご記入の上お申込みください。

¥19,000

  

 〈address〉〒811-3208 3-10-1  Fukumaekihigashi, Fukutsu-shi, Fukuoka

 

 

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